生地の森が生まれて間もない頃、「アンティーク風ラミーリネン」は誕生しました。
生地の森にとって“リネンの原点”ともいえるこの生地は、20年以上ものあいだ、たくさんのお客様に愛され続けています。
今回はその開発背景や素材、風合いの秘密、そして“今が一番おすすめな理由”まで――
「アンティーク風ラミーリネン」の魅力を深掘りしてご紹介します。
■ “アンティーク風”という個性の理由
「アンティーク風ラミーリネン」の最大の魅力は、くったりとした質感と、フェード感のある色味。
まるで長年愛用したかのような「馴染む風合い」が、最初から完成されています。
手にした瞬間から“懐かしさ”と“こなれ感”を感じる――
そんな「アンティーク風」な個性が、多くの方の心をつかんできました。
■ 独特の風合いを生む「リュードバックハーフ加工®」

「アンティーク風ラミーリネン」の独特の古着感は、リュードバックハーフ加工(Rudeback® Half)という特殊な染色加工によって生み出されています。
リュードバックハーフ加工(Rudeback® Half)は、非連続的で手間のかかる手仕事工程を通して、天然素材の持ち味が、あえてムラやアタリを引き出すことで、着込んだような風合いを再現しています。
機械任せでは表現できない、人の手でしか生まれない“味”が、この生地の表情に深みを与えています。
同じカラーでも一反ごとに微妙に表情が異なる――それもまた、「世界に一つ」の魅力です。

リュードバックハーフ加工(Rudeback® Half)に関する詳しい解説はこちら:
≫【ファブリックマガジンVol.38】リュードバック加工とは?
■ 国内紡績で作られた日本製ラミー×リネンの絶妙なブレンド

「アンティーク風ラミーリネン」の素材はラミーとリネンの混紡で、いずれも国内紡績の希少なジャパンクオリティです。
ラミー特有のコシと、リネン特有の柔らかさのバランスが絶妙で、
「パリッとしすぎず、でもだれない」
そんな理想的な風合いを実現しています。
そのラミーリネンを混紡糸で平織りに織り上げた「アンティーク風ラミーリネン」は、柔らかくしなやかで、厚みも中厚で扱いやすく、ハンドメイド初心者にも好評のこの生地は、仕立てやすさと完成度のバランスが絶妙です。

■ “仕立て映え”と“育つ風合い”が人気の理由

アンティーク風ラミーリネンで仕立てたシャツ(使用カラー:3 / カーキ)で検証
左:洗濯前 | 中:洗濯15回 | 右:洗濯30回
洗濯を重ねるごとに、風合いと色味に変化が表れます。
15回後には全体が少しフェードし、より柔らかな質感に。
30回後には、衿やポケット、カフス、ヨークなどの切り替え部分にアタリが出て、さらに肌に馴染むような風合いへと育ちました。

実際に仕立ててみると、「アンティーク風ラミーリネン」の真価を実感できます。
洗濯や着用を重ねるほどに少しずつ色がフェードし、風合いがどんどん柔らかく変化。
衿や縫い目などのディテール部分には自然なアタリが現れ、自分だけの“味わい”が育つ、そんな楽しみのあるリネン生地です。
しっかりとした厚みがあるため、シャツやワンピースはもちろん、アウターや羽織もの、パンツやスカート、エプロンなど、幅広い作品に対応可能。
どんなアイテムでも“仕立て映え”し、シンプルなデザインにも自然な表情が宿ります。

インスタグラムのリール動画では、シャツやワンピースなどの着用例を公開中!
@kijinomori
≫生地の森公式インスタグラムの投稿記事はこちら
■ 職人の手仕事が支える、唯一無二の風合い

この「アンティーク風ラミーリネン」の仕上がりは、熟練の職人の技術と感覚に支えられています。
毛焼きから染色、乾燥、揉み込みに至るまで――
一つ一つの工程が微妙な調整を要し、わずかな差が風合いを左右する繊細な世界。
あえて“ムラ”や“ゆらぎ”を残す、計算された“ゆるさ”があるからこそ、この自然な風合いが生まれているのです。
■ 今だからこそ、手にしてほしい理由
現在「アンティーク風ラミーリネン」は、生地の森のリネン生地の中でも、最もお手頃な価格帯でご提供しています。しかし、近年の原材料費・加工コストの上昇により、2025年8月には価格改定を予定しております。
この風合い、この品質でこの価格。今がまさに、最も手に取りやすいタイミングです。
多くの方にご愛用いただいてきた今だからこそ、
ぜひ一度、手に取ってその魅力を感じてみてください。

洗うほどに育ち、作品ごとに表情が変わる――創造の過程と、育てる楽しさを味わえるリネン生地です。
ハンドメイド初心者にも扱いやすい、信頼のロングセラー。
≫「アンティーク風ラミーリネン」の商品ページはこちら
■ 関連リンク
▶ 商品ページへ ≫ アンティーク風ラミーリネン
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▶生地の森の理念≫わたしたちの生地のこと
まとめ:使い手に寄り添う、“育てるリネン”

▼その魅力や開発ストーリーをもっと知りたい方へ
≫ 特設LPで「アンティーク風ラミーリネン」の世界を詳しく見る
くったりとした柔らかさ、着込んだような色味、そして使うたびに変化する風合い。
「アンティーク風ラミーリネン」は、自分だけの一枚を“育てる”楽しみを与えてくれる、特別なリネン生地です。
一見ラフに見えて、実はとても緻密。
その裏には、ものづくりへの真摯な姿勢と、職人たちの確かな技術が息づいています。
生地の森は、これからもこのリネンに込めた想いとともに、
“感動する風合い”を、皆さまへお届けしてまいります。

【開発ストーリー】
ヴィンテージ感を追求した「オリジナル麻40番手」
長年愛され続ける「オリジナル麻40番手」の魅力を、開発秘話や加工技術ととのみ深堀解説します。
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おかげさまで2025年、生地の森は20周年。
特集ページでは、20年の歩みとともに培ってきた想いや、特別な生地をご紹介しています。
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