生地の森の卸販売について

こんにちは 生地の森です。

今回は、生地の仕入れのことについて、生地の森の卸販売をご案内させていただきたいと思います。

「生地の森」は、麻(リネン、ラミー)、綿(コットン)など天然繊維の生地をメインに、布生地の企画から、織布、染色、仕上げの全行程において一貫して管理をして、独自のオリジナル生地を販売しております。

生地の森では、オンラインストアの立ち上げ当時から、当サイトをご覧になられている皆さまの、創作活動を支援する取り組みとして、通常販売と併せて、卸販売を行わせていただいておりまして、プロ、アマ問わず、お客様がご利用しやすいよう、取り組ませていただいております。

この度は、卸販売について サイトのページを更新させていだきましたので、よろしければご覧ください。

生地の森の卸販売について 

生地の仕入れのことや、生地の生産状況など、ご相談を承ておりますので、お気軽にお問い合わせください。


さて、生地の森の卸販売について、すこし簡単なご案内になってしまいましたが、このブログを興味深くお読みいただいている方に、少し生地について触れてみたいと思います。
あくまでも私なりに見て聞いて知ったまでの知識になりますので、多少偏った意見については、ご了承ください。

わたしたちの生地のこと

わたしたち生地の森の生地は、天然素材そのものが持つ素朴な質感や温もりを引き出すべく、素材の風合い作りや、面(ツラ)の出し方、染色の技術において、地元浜松の地で、天然繊維を熟知した伝統的な職人技術により、一つ一つ手作業の工程で創られます。

大量生産で多く出回る生地のように、どこでも手に入るものではなく、私たちの生地は限られた生産キャパのもとでしか作ることができませんので、どこでも簡単に手に入るものではないということをまずはご承知おきください。

生地の森の価格の理由

生地の森の生地は、価格が高いという印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
ではなぜ生地の森の生地は高いと感じるのでしょうか・・・。

当店以外の生地販売の中には、当社の生地コストよりもはるかに安いものも拝見します。

リネンの生地で、例えばメーター当りの価格が3桁のものは、ほとんどが中国など海外で生産されたものを、直接仕入れるケースが考えられます。
中国や海外生産の生地は生産ロットが違い、大量につくることでコストを安くします。
また、仕入れる量も、大量に仕入れなければならなくなりますので、大量に仕入れた生地を、いろいろな販売店に売って、売り切るまでの時間もかかりますし、在庫を処分するためには、安くせざる負えません。

また、その生地がなくなったとき、次にまたその生地を仕入れられるかどうかは、その時の状況次第では、なくなるケースがほとんどです。

他には、「アパレルブランドで使われている…」や「一流ブランドの…」と謳われているものなど、他のアパレルでは売ることが許されない、売り宛てのないものや、不良品など、売れ残って処分に困っているものなどを下取る業者から、小売店などがまとめて破格で仕入れるケースも考えられます。

これらは言ってしまえば「デットストック」や「売れ残り品」、「不良在庫」と言われるものになります。
こういうものを一時的に安く買えたとしても、この先ずっと安く買える継続性は望めません。

これらのような一度に大量に作って安く売り切りるものや、売れ残った処分品などとは反対に、今も製造を継続して販売している正規品とがあることをご存じでしょうか。



自動車で言えば、すでに生産終了してしまった中古車と、現在製造して販売中の新車との違いです。


では、生地の森の生地はというと、上の例えだと新車の正規品になります。

正規品とは、定価(正規価格・メーカー希望小売価格)、
卸売業者から小売業者に卸される正規の商品、
商品値引きをせずに正規価格で売ることを表す言葉で、通常、新作商品のことを現わします。


生地の森は、独自で商品開発した生地を、小ロットで製造しており、今現在も継続して製造して販売している正規品になります。
新商品の開発から、現在販売中の継続商品の生産管理を行い、ロングセラー商品は、立ち上げから15年以上製造して販売を続けております。

※但し、いくら継続的といっても、永久的な保証はありません。
情勢や環境など、状況に応じては止むを得ず終了となる場合も稀にございますので、生産状況はその都度ご確認いただけますと幸いです。

売り切り商品や、在庫処分品の値段と比較すれば、当然高いですが、正規品としての価値をご理解いただけますと幸いです。

生地を取り巻く今の現状と、生地の森の取り組み

昨今の繊維業界は、生産量の多くを海外で占めており、一回の製造ロットを大きくすることで、コストを抑え効率化を図った生産が主流となり、日本の繊維業界は国内の製造業は衰退の一途。

生地の森のある地元浜松も、もともと繊維産業が栄える街でした。しかしこの海外生産のあおりを受け、技術者の高齢化や、後継者不足の問題で、廃業を余儀なくされ、伝統的な技術が失われつつあります。

それでも、私たちは、正規の商品の価値、made in japanのクオリティーを伝えていくことで、地元浜松の地場産業を次の世代につなげ、日本の製造業を守るべく、日本の伝統的な技術と、その生産者の将来を担っていると考えております。

ですので、私たちのリネンの生地が、原価にも満たない、メーター800円になることは間違ってもあり得ませんし、利益どころかマイナスになって、つぶれてしまうようなことは致しません。


安いものが決して良くないわけではありません。コストを抑えて、利益を生み出せれば、ビジネスは成功です。

でも、どうでしょうか。

その時だけ安く手に入れた生地を使ってつくった作品が売れて人気が出たとき、
続けて販売したいと思っても、安い生地が手に入らなければ作ることもできず、機会損失を招きかねません。
また、次にそれに似せた代替品を探したとしても、コストが合わなければマイナスになってしまいます。
趣味であれば多少の我慢で済むかもしれませんが、ビジネスだったら、先行き不安です。

また、ハンドメイドはもともと安く見られがちといわれます。安く仕入れて、値段を安くして販売すれば、一時は売れるかもしれませんが、それではハンドメイドで勝負する人たちの価格競争を破壊しかねませんし、長くは続けられなくなってしまいます。

ハンドメイドは作家自身の付加価値を高め、だれよりも良く見えるものを丁寧に魅せることが、カリスマにつながると思います。

自分の付加価値を高めるうえで、ヒット商品を作ることは必須です。
そしてそこから継続して売り続けられるカリスマを目指すのであれば、生産背景の整った正規品を扱って、計画的に販売することもとても重要かと思います。

私たちの生地は、皆さまが創作活動をされる上で、販売計画も立てやすく、継続して購入することが可能となります。

ハンドメイド作家の皆さまが、オリジナルのヒット商品を生み出して、今後も長く継続して続けられる活動を、私たちは応援していきたいと考えております。


生地の森の卸販売のご利用前に

生地の森のオリジナル生地は、小ロット生産で、製造工程に時間がかかるため、常に大量の余剰在庫を持っておりません。
タイミングによって欠品となる場合や、次の加工納期にお時間を頂く場合がございますのでご了承ください。

生地の森のオリジナル生地は、天然繊維(綿や麻リネン)の糸本来の味や生地の自然な表面感(凹凸)を表現できるよう、生地の殆どはあえてシルケット加工(※)を行なっておりません。
そのため、ロット間のブレ、風合いの差異、反内の染めムラなど、また天然素材特有の糸節等は避けられません。

欠点が何一つない品質を求められても対応できかねますので、当社の品質をご理解いただきますようお願いいたします。

※シルケット加工とは、綿や麻などの天然繊維の織物を、強力に引っ張った状態で化学薬品に浸すことで、寸法安定性、染色性などを高める加工で、大量生産で安全で高品質な品質基準を保ち、且つ低コストに抑えた生地が行う加工です。

生地の森に関して詳しくは「生地の森とは ABOUT US」もご覧ください。

生地の森とは 


2020年も残すところあと1ヶ月。
今年は、新型コロナウィルス感染の不安はぬぐえない状況、
一時期の緊急事態宣言が解除されても、人の密集する場を作らない努力は今後もずっと続いていく事でしょう。

外出自粛の要請が始まったころから、新たな生活様式へのシフトを余儀なくされる中で、働き方においても変化が起き、ハンドメイドも趣味からビジネスへと、今後自分の作品を販売したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなハンドメイドで活躍される皆さまを応援をすべく、生地の森は、一般の方が安心してご利用できる生地売を行っております。

また、生地の仕入れのことでお困りのこと、生産背景のご確認、他ご相談がなども、お気軽にお問い合わせください。

生地の森の卸販売についてはこちら

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生地の森の卸販売について

あなたの創った作品が、世の中の人のたった一人でも幸せにできたら嬉しいですよね。

もしこのブログを読んでいただきましたら、ぜひ生地の森のオンラインストアにもお立ち寄りください。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

生地の森公式オンラインストアはこちら→

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