麻の生地は夏だけではない!季節到来 ウィンターリネンの 代名詞「リネンウール」

生地の森オリジナル「リネンウール」

(こちらの記事は2021年11月15日に更新されました)

生地の森考案 秋冬シーズン ウォーム感リネン素材
生地の森考案 秋冬シーズンにも楽しめるウォーム感リネン素材のラインナップ

生地の森のウィンターリネン。

ウィンターリネンとは…
天然素材の麻・リネンにウールを混合したものや、生地の表面に起毛をかけ毛羽立たせたものなど、手触りがふっくらとあたたかみのある麻・リネンの生地が代表されます。
その代名詞となる「リネンウール」

生地の森 ウィンターリネン リネン―ウール 素朴なぬくもり

素朴なぬくもりを漂わせる生地の表情。

color:ブラウン/グレー

リネンとウールの絶妙な配合による質感

麻(ラミー・リネン)と毛(ウール)を絶妙な配合でブレンドし、ふっくら味わい深い表情が素朴なぬくもりを引き出します。

リネン・麻の生地は夏限定という既成概念を覆す、他の生地では味わえない雰囲気です。
そこで、生地の森が考案するリネンウールのアイテムをご紹介します。


初代のリネンウールはふっくら肉厚感

洗いこまれた綾織リネンウール

生地の森で初めて考案し、最初に作ったリネンウール
「洗いこまれた綾織りリネンウール (IN50512)」です。

この生地を企画し始めたのは、今から約5年前くらいになるかと思います。
リネン・麻生地はどうしても夏限定というイメージが強く、秋冬の季節の売れない時期をただただじっと待っているだけでいいのかと・・・。
そこで秋冬にも使える麻生地を作ろう。もっと天然素材のリネン生地の魅力を知ってもらって、喜んでもらえる生地を届けたいという思いから作りました。

洗いこまれた綾織りリネンウール の商品詳細はコチラ

発売当初は「本当にあたかいの?」や「使ったけど全然あたたくなかった」というご意見を言われてまいりました。
やはり、秋冬は保温性や機能性を重視した、フリースやウールの定番商品に勝るものは無いと確信しました。
しかし、私たちのモノ作りの方向性はブレませんでした。
当社でしか作れないモノを、しっかりアピールして皆さまに喜んでいただいて幸せにすることが私たちの仕事なんだと。
それから毎シーズン継続して生産し続けて販売することで、すこしずつ知っていただけるようになり、お客さまから「こういう生地が欲しかった」という言葉を頂いたときには、すこしうるっときてしまったことを思い出します。

第二の挑戦 
ラグジュアリーな リネンウール

洗いこまれたベルギーリネンウールビエラ1/40番手

品質の良いベルギーリネンとウールをブレンド。

次に挑戦したのが、秋冬の生地はただ厚みある生地を作ればいいのでないという気付きです。
秋冬のシーズンはファッションだと一年を通じても一番おしゃれを楽しむ季節。厚い生地は作られるアイテムもある程度限定してしまう。ならば生地の厚みのバリエーションを増やして、いろいろなアイテム作りに使いやすい厚みの生地で、リッチ感のあるリネンウールにしたいと誕生したのが 「洗いこまれたベルギーリネンウールビエラ40番手(IN50561)」です。

晩夏から春先の3シーズンで使える程よい肉厚感と、くったりとろんとした風合いが持ち味となり、この 「 洗いこまれたベルギーリネンウールビエラ40番手 (IN50561)」 を使ってから、リネンの生地が好きなったという方もいらっしゃいました。


洗いこまれたベルギーリネンウールビエラ40番手 の商品詳細はコチラ

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リネンウールのお手入れについて


麻(ラミー・リネン)×毛(ウール)の生地について、普段通りの水通しでいいの?お洗濯方法は?と気になりますよね。

まずは生地の混率をお確かめ下さい。
麻(ラミー・リネン)が約7割(70%以上)のものは、リネン・麻生地と同じような水通しが可能です。ただし毛(ウール)の混率が40%以上の場合は、水通しやお洗濯は生地の風合いを損ねる場合がありますのでご注意ください。その場合は生地の裏から霧吹きとスチームアイロンで地直ししていただく方法が良いかと思います。

また水通しをする際はたっぷりの水にしっかりと全体を浸水させてください。
浸けたつもりが濡れていないところがムラになってしまったというお話をよく伺います。
当社の生地は織付けのキバタ(糊が付いままの状態)ではなく、最終工程を済ませた生地の状態にしてありますので、アパレルでは縫製工場にてそのまま裁断して使われます。なので水通しをされると、最初水をはじく性質があります。まんべんなく均等にしっかりと水に浸っているかご確認ください。

先程触れましたが、 織付けのキバタ(糊が付いままの状態) のものではないので、糊落としのためにお湯をつかったり、一晩中浸ける必要はありません。

浸水後は乾いた布などで手で水気を押さえる程度に、そのあと平にしてなるべく陰干。半乾きの状態になったら生地の裏からアイロンを当て、タテ地の目とヨコ地の目が垂直になるように地直しをして整えてください。

以上の工程がめんどうな場合は、すでに裁断して使える状態にした生地なので、霧吹きとスチームアイロンでの地直しでも十分かと思います。




シェットランドウールリネンヘリンボン

当社の生地は、天然素材本来の持ち味を最大限に活かし、表情の味と雰囲気を表現しております。自然に出る染めムラや、自然なシワも雰囲気を出すためのあえての表情ですので、麻の生地は洗うと縮むからと水通しをしなければいけないと決めつけなくても、水通しは使う方が用途やデザインによって使い分けていただけばよいものと考えます。

当社の生地はもともとナチュラルに仕上げてありますので、落ち感がありとろみのある風合いのものを水通ししても水に晒しただけでは地直しは出来ません。また逆に高密度にしっかりと織られた生地を洗濯機任せでガラガラ回して脱水まで行ってしまえば、かえって余計なシワでゴワゴワになってしまう恐れもあります。

数パーセントの縮みも出ると困ると神経質になって、自然なシワ感やふっくらとした風合い、落ち感の良い触りたくなるような滑らかな面感を、あえてアイロンで歪みなく真っ平に整えようとしても、もともと自然に出たシワや微細な凹凸感は直りません。
なので、自然にできるシワやゆがみをデザインとして生かしていただくのが、当社の生地の扱いとしてはよいのではないかと思います。

水通しの有無を聞かれた際に「生地の歪みや多少の縮みを気にされなければ 特にしなくても大丈夫です」とお答えしすると、えっと驚かれる方もいらっしゃいます。水通しは絶対ではありません。当社の生地はそのまま裁断して使えるものですので、用途やデザインによって使い分けいただいても十分です。

自然なムラ感やシワ感、自然な歪みもあえて味に魅せるという発想もいいのではないでしょうか。
ただ、デザインは本当に個々の好みですので、水通しの有無はお使いになる方の判断で自由にお選びください。

日常のお洗濯は?

リネンウールの混率の比率を加味して通常のお洗濯が大丈夫、普通のお洗濯可能と言っても、汚れものを毎日洗うような頻繁なお洗濯、下着やタオルを洗うように汚れを白くする 漂白剤や蛍光剤入りの洗剤を使って長時間浸水し、脱水したりすれば、リネンウールに限らず生地を傷め風合いを損ないかねません。リネンウールのウール感はどんどんとなくなっていってしまいます。なので風合いを長持ちされるのであれば、なるべく生地を洗う回数を減らしたり、ネットに入れたり、傷まないような手洗いコースや、おしゃれ着洗いの中性洗剤を使って、繊維製品をやさしく洗っていただくのが良いかと思います。


ここまでお読み頂きありがとうございます。

麻の生地は春~夏だけとあきらめるのはすこしもったいないですね。
リネンウールはじめウィンターリネンは、 季節感を漂わせる飽きさせないところもこれらの素材を使う魅力のひとつです。
生地の森のオリジナル商品は継続性がありますので、秋冬のジャストシーズンよりも前からでもご利用可能です。生地のこと、在庫状況や生産背景など、ご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはコチラ


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