リネン生地 – ページ 3 – リネン生地の通販生地の森ブログ

私たちのリネンの風合いに、リバティの繊細なアートが出会ったとき。
それは、「必ずこの組み合わせを実現したい」という０からの挑戦でした。

生地の森20周年記念企画「リバティプリントリネンエディナム・シャドウ」開発ストーリーを公開します。

生地の森とリバティが出会った日

この物語は、数年前に届いた一通のメールから始まりました。
差出人は、なんとリバティジャパンのご担当者様。
そこには、私たち〈生地の森〉のリネンを実際に手に取ってくださった感想が綴られていました。

リネン本来のやわらかな手ざわりと表情豊かな無地生地、
リバティプリントへの前段階の私たちが生み出し続ける素材美 — ^{_{リネン本来のやわらかな手ざわりと表情豊かな無地生地、}_{リバティプリントへの前段階の私たちが生み出し続ける素材美}}

「この風合い、この表情、そして深みのある色合い……
どれをとっても素晴らしい。ぜひこの生地に、リバティのデザインをプリントしてみたい。」

その言葉をいただいた瞬間、私たちの心に火が灯りました。
“生地の森のリネンとリバティデザイン”――夢のような企画が、こうして動き出したのです。

突きつけられた現実「この生地ではプリントできない」

ところが、その夢はすぐに大きな壁にぶつかります。
私たちのリネン生地は化学的な下処理を施しておらず、リバティの鮮やかで繊細な柄を再現するための発色ができませんでした。
一般的なプリントリネンとは異なり、「この生地では、プリントできない」――そう言わざるを得ない状態でした。

^{リバティプリントリネンの試作工程で、生地にプリントを重ねて調整する工場の様子}

あきらめなかった日々と試作の連続

それでも私たちは諦めませんでした。
「どうにかして、私たちのリネン生地に、リバティを咲かせたい。」その一心で、何十回にも及ぶテスト加工を繰り返したのです。
技術者、工場スタッフ、そして私たち自身が知恵を出し合い、失敗と改良を重ねる日々。
商品化の断念を考えたこともありましたが、それでも粘り強く進め、ついに完成したのがこの「リバティプリントリネンエディナム・シャドウ」でした。

^{プリント機にセットされたリバティ柄のリネン生地、何度もテストを重ね自然なリネンに再現する調整の工場風景}

プリント機にセットされたリバティ柄のリネン生地、何度もテストを重ねる自然なリネンに再現する調整の工場風景

“自然とアート”が調和する、世界に一つのリネン

こうして生まれたのはただの素材ではありません。生地の森の「リバティプリントリネンエディナム・シャドウ」。
それは「想い」と「技術」、そして「挑戦の軌跡」が詰まった一枚です。
自然なシワ感、柔らかな手ざわり、リネン本来の息づかい、そしてリバティの美しいアートが調和し、唯一無二の存在となりました。
あえて化学処理を省いた選択こそが、生地の森らしさを体現しています。