「オリジナル麻40番手」は、新品でありながらも、どこか懐かしさを感じるヴィンテージな風合いが魅力の生地です。生地全体に自然に現れるシワや染めムラが特徴で、その表情はまさに“使いこまれた古着”のよう。
2006年、【生地の森】の創業翌年から製造をスタートし、長年愛されてきたこの生地は、今では当店の麻・リネンシリーズで人気売れ筋BEST3に入る代表作となりました。
今回はこの「オリジナル麻40番手」にスポットを当て、その誕生背景や、今なお多くの人を惹きつける理由をご紹介します。
■「オリジナル麻」の名前の由来

「オリジナル麻40番手」は、かつて「オリジナル麻100%」という名前で親しまれていた生地です。
“オリジナル”と呼ばれる所以は、素材選びと製法へのこだわりにあります。

この生地は、タテ糸にラミー、ヨコ糸にリネンを使用しております。
ラミーはシャリ感とハリのある繊維で、リネンは柔らかくしなやかな風合いが特徴です。
タテ糸にラミーを用いることで、リネンだけでは表現できない自然なシワや立体感が生まれ、さらに、ヨコ糸にリネンを使うことで、しなやかさが加わり、両素材の個性が調和しながら引き立ちます。
また、異なる繊維を組み合わせることで、加工時に生じる収縮の差が生地表面に自然な凹凸や表情を与え、豊かなニュアンスを演出します。
こうした複雑な表情が、唯一無二の魅力を醸し出しているのです。
■究極のムラやシワを生み出す「ダメージダイド&ウォッシュ加工®」


「オリジナル麻40番手」のもうひとつの特徴は、独自の染色技法「ダメージダイド&ウォッシュ加工®(ddw®)」にあります。
狭い窯の中で生地にダメージを与えながら染色と洗浄を同時に行うことで、麻の糸質を活かした自然な色ムラ、シワ、アタリが生まれます。仕上がりはまるで、長年愛用した古着のような風合いです。
1回の加工で染められるのはわずか50m。温度・湿度・生地の状態によって仕上がりが微妙に変わるため、職人の感覚と経験が欠かせません。


≫【ファブリックマガジンVol.40】ダメージダイド&ウォッシュ加工とは?
■汎用性の高い厚みだからこそ光る個性

リネン40番手というスタンダードな糸を使った平織り生地は、日常使いにも適した万能な厚み。しかし【生地の森】は、そこにあえて“味”と“個性”を加えることで、他にはない存在感を追求しました。
「ただのベーシックでは終わらせない」
それが私たちのものづくりの精神です。
■ハンドメイド作家さんにも支持される古着風


「オリジナル麻40番手」は、さらにカラー展開も豊富で、ハンドメイド作家さんの間でも人気の生地です。
お客様からはこんなレビューも。
こちらの生地は深みのある色合いと生地の風合いが好みです。★★★★★
ブラウスにもボトムスにも合う程良い厚みで、とても気に入っています。また、色が素敵です。次は何色にしようかな、と色見本を眺めながらワクワクしています!★★★★★
派手すぎない感じがとても気に入っています。色見本で見ると少し地味に見えますが、形にしてみるとパッと目をひくような存在感があります。★★★★★
こうした作品にも取り上げられることで、「作ってみたい」というお客様の声がますます広がっています。


■ 今だからこそ、手にしてほしい理由
現在「オリジナル麻40番手」は、当店のリネン生地の中でもお求めやすい価格帯でご提供しています。しかし、原材料費や加工コストの上昇により2025年8月に価格改定を予定しております。
この風合い、この品質でこの価格は今だけ。
多くの方にご愛用いただいてきた今だからこそ、ぜひ一度、手に取ってその魅力を感じてみてください。

まるで古着のような味わいを、最初から楽しめるリネン生地。
「オリジナル麻40番手」は、洗うほどに色がフェードし、深みが増していきます。
≫「オリジナル麻40番手」の商品ページはこちら
■ 関連リンク
▶ 商品ページへ ≫ オリジナル麻40番手
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▶生地の森の理念≫わたしたちの生地のこと
まとめ:新品なのにヴィンテージ風


洗うたびにフェイド(色落ち)して味わいを深めていく「オリジナル麻40番手」
ラミー×リネンの異素材使いが生む凹凸感。
ダメージダイド&ウォッシュ加工®が生む唯一無二の色ムラとシワ。
まるで古着のような味わいを、最初から楽しめるリネン生地。
さらに、洗うほどに色がフェードし、深みが増していきます。
生地の森は、これからもこのリネンに込めた想いとともに、
“感動する風合い”を、皆さまへお届けしてまいります。

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